岡 美里「私たちは 非常にゆっくりと 蒸発している」
2025.4.18. Fri - 4.28 Sun 11:00-18:30|無料|Free admission|
岡 美里 ソロ・エキシビション
「私たちは 非常にゆっくりと 蒸発している」
kojin kyoto 2Fにて「空からの声」同時開催
期間|
4月18日(金) ー 4月28日(日) 11:00〜18:30 (会期中無休)
・レセプション:4月20日(日) 18:00〜19:00
・横顔のオーダーはオープン中、随時承ります。
・予約は不要です。
会場|
kojin kyoto 1Fギャラリー
京都府京都市上京区上生洲町248-6 (荒神口西詰)
・駐車場及び駐輪場はございませんのでご了承ください。
・ご入館時には、芳名帳のご記入をお願いいたします。
Misato Oka Solo Exhibition
“We are evaporating very slowly.”
Simultaneous Exhibition: “Voices from the Sky” at kojin kyoto 2F
Exhibition Period|
Friday April 18th to Sunday April 28th
・Reception:18:00-19:00 Sunday 20th April
・Orders for “Profile Portraits” are accepted at any time during open hours.
・No reservation is required.
Venue|
kojin kyoto 2F Gallery
248-6 Kamiikesucho Kawaramachi-dori Kojinguchisagaru Kamigyo-ku Kyoto 620-0855(Kojinguchi Nishizume)
- Please note that there is no parking or bicycle parking available.
- Upon entry, we kindly ask you to sign the guest book.
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岡美里は1974年 東京で生まれ、女子美術大学にて油彩と版画全般を、多摩美術大学では銅版画を専攻した。ソニー・ミュージックにてグラフィックデザイナーとして所属したのち、MVのディレクションなどに携わり幅広い表現技術を身につけた。折しも日本のアート界にインスタレーションの風が吹き始めた時期と重なるが、岡の興味はシンプルな平面表現へ移っていった。手の痕跡があらわとなる銅版技法を封印し、ビビッドな色面とラインのみで構成されたアクリル画に転換したことで、ジュリアン・オピーと比較されることもあると言うが、岡自身はむしろ幼少時代に読み聞かせられたディック・ブルーナからの影響を指摘する。
物や風景を単純化し、必要不可欠なものだけに絞り込んだ構図と、刷毛目が見えなくなるまで厚く塗り重ねられた特有の絵肌との相乗効果で、鑑賞者は気を散らすことなく熟考をうながされる。こうした態度は、確かにブルーナの「miffy」に通じるかもしれない。
「MORNING APPLE」(写真左)における剥きかけの果物や、「5 GLASSES」(写真右)の無造作にスタッキングしたコップといったオブジェは無機質に扱われているようで、常に人の気配や痕跡が織り込まれている。「どんな意味があるのだろうか?」と 私たちは深読みをするかもしれない。しかしながら、単純に 色彩の輝き、イメージの即時的な読みやすさに対する目の喜びに身を任せることも可能だ。
「友人の横顔」が初めて発表されたの2005年である。その際に客から「自分の横顔も描いて」と依頼が押し寄せて、20年で2000人をも描きあげたそうだ。正面を向いたポートレイトよりも背中のシルエットにその人らしさが顕著になるそうで、定期的に行われる横顔の肖像オーダー・イベントを待ち望む声も多い。戦略やコンセプトのゆき過ぎたアート界のなかにおいて、こうした淡白なポエジーが求められるのは必然かもしれない。
この度の京都の個展「私たちは 非常にゆっくりと 蒸発している」は意味深なタイトルであるが、絵画に初めてテキストがつく形式で構成されるとのこと。謎解きが楽しみである。
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※横顔のポートレート・オーダーについて
会期中、お好みの服やユニフォームでお越しください。
写真撮影および短いインタビューをいたします。
ポートレートは3ヶ月後にご自宅へお届けいたします。
・ジークレープリントに額装 ¥31,000〜
・麻布キャンバスにアクリル絵画 ¥80,000〜
サイズなど詳細 → https://misatooka-works.tumblr.com/
Profile|
東京生まれ。女子美術大学 油画科卒業後、多摩美術大学版画研究室所属。その後、ソニー・ミュージックにてデザイナー及びPVディレクターを経験。美術作家に転向してからは、移動とコミュニケーションをテーマとする。日本各所で展示活動を行いながら、その土地固有の「風土」「建築」「アート」をエッセーにおこし、各メディアに寄稿も続けている。
近年は、遠い国で起こりながらも身近に感じにくい出来事を、逆にフィクションを強調しながらアート作品に取り入れる。フォトコラージュのシリーズは、手に触れられない現実と向き合う方法として選ばれた。
真実と、人の頭のなかに存在する真実が乖離する原因に興味を持つ。
Misato Oka born in Tokyo. Graduated from Joshibi University of Art and Design , and Tama Art University with art print laboratory.
Worked as a designer and PV director at Sony Music. After that, she became a mix-media artist. While exhibiting throughout Japan, Oka writes essays on “climate,” “architecture,” and “art” unique to each region, and contributes them to various media.
Her art work focuses on the theme of “move” and communication.
In recent years, she has been incorporating events that occur in distant countries but are difficult to relate to into her work, with an emphasis on fiction.
The series of photo collages was chosen as a way to confront a reality that cannot be touched.
Oka is interested in the causes of the divergence between real truth and the truth that exists only in people’s minds.
tel:
080-5507-3310(岡)
e-mail:
info@kojin-kyoto.com