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クリスティアーネ・レーア|Christiane Löhr

2024.10.14. Mon - 11.3 Sun 13:00-19:00|無料|Free admission|  10月31日(木), 11月1(金), 2日(土) 13:00-21:00
クリスティアーネ・レーア|Christiane Löhr

クリスティアーネ・レーアは1965年、ドイツ、ヴィースバーデン生まれ。ボン大学で考古 学や歴史学、マインツ大学で芸術教育学などを学んだ後、デュッセルドルフ美術大学で学 び、1996年にヤニス・クネリスからマイスター・シューラーリン資格を取得。現在はドイ ツ、ケルンとイタリア、プラートを拠点に活動しています。ミラノ近郊ヴァレーゼのパン ザ・ヴィラ・アンド・コレクションにおける個展をはじめ、世界各地で展覧会を開催。作 品は多くの美術館や著名コレクターの所蔵となっています。彼女は2016年のピーノ・パス カーリ賞の受賞者であり、ミニマルアートとアルテ・ポーヴェラの正当な後継者として世 界的に注目されている作家の一人です。 クリスティアーネ・レーアは、自然界に存在する植物の種子や茎、馬の毛や犬の毛といっ た、普通彫刻には使われない素材を使って立体作品を制作し、形態や空間を研究していま す。タンポポの綿毛を敷き詰めたクッション、キヅタの種子を積み重ねた寺院、草の茎を 寄り添わせたドーム、アザミの種子をヘアネットに詰め込んだ袋、針と馬の毛によって生 み出された“あやとり”のような形態、などです。それらは、近づいて見るまでその存在す ら見逃してしまいそうなほど小さく繊細ですが、仔細に観察すれば、次第に堅固な構造物 に姿を変え、周囲の空間を支配するほどの存在感で、わたしたちを圧倒します。 作品に使用されている素材ばかりが注目されがちですが、レーアの制作の本質は、素材そ のものが本来的に備えている構造や機能をじっくりとそして正確に見極め、それらが視覚 的により増幅されるように再構築することです。素材や空間との忍耐強い対話を通して、 彼女は世界の背後にあって自然や有機物を成立させている数学的な法則や力、秩序や建築 的な構造を探求しています。 2007年のギャラリーAクワッド(東京)での日本初個展以来、2014年の資生堂ギャラ リー(東京)におけるグループ展「せいのもとで」、2015年のヴァンジ彫刻庭園美術館 (静岡)での個展「宙をつつむ」、2017年の佐倉市立美術館(千葉)におけるグループ 展「カオスモス5:一粒の砂に世界を見るように」、タグチファインアート(東京)にお ける5回の個展など、レーアは日本でも精力的に作品を発表してきましたが、これまで関 西ではその仕事の全容を見ることができませんでした。今回の kojin kyoto での個展が、 待望されていた関西での初めての展覧会となります。 展示は独立した3層構造を持つ kojin kyoto の空間を最大限に利用します。1階にはオイ ルパステルよる大型のドローイングと立体作品を展示。2階には二つの壁を繋ぐ馬の毛に よるインスタレーション作品を設置。3階にはグラファイトによるドローイングを展示予 定です。鴨川に臨む大きな窓を持つ会場の特徴を活かし、京都の美しい景観と一体化した レーア作品の繊細さと力強さをご堪能頂ければ幸いです。

掲載画像作品紹介:

「大きな穹窿」 “Big Dome”, 2022
草の茎 grass stalks
43 x 29 x 28 cm

なお、10月13日(日) 17時から19時まで作家を迎え、ささやかなレセプションを行います。

また会期末 10月31日(木), 11月1日(金), 2日(土)の3日間は ACK の NIGHT OUT 企画とし て、21時まで開廊致します。ぜひご高覧ください。

会期:

10月14日(月)-11月3日(日) 13:00-19:00 (会期中無休)

10月31日(木), 11月1(金), 2日(土)  13:00-21:00

レセプション:

10月13日(日) 17:00-19:00

会場:

kojin kyoto

京都市上京区河原町通荒神口下ル上生洲町248-6(荒神口西詰)

 info@kojin-kyoto.com

■お問い合わせ

タグチファインアート 

東京都中央区日本橋本町 2-6-13 

03 5652 3660

tatsuya@taguchifineart.com